山崎賢人が声優やる2019映画『ニノ国』とは?ジブリ・久石譲も参戦!
2019年2月9日、夏公開予定の映画『二ノ国』の製作発表会見が行われました。
会見では、俳優の山崎賢人さんが声優に初挑戦すると発表され、話題になっています。
『ジョジョの奇妙な冒険』『キングダム』マンガ原作の映画に引っ張りだこの山崎賢人さんですが、声優は今までやったことがないということで、アニメキャラの声にはまるのか、注目が集まります。
アニメ映画『二ノ国』のスタッフも超豪華!
そもそも『二ノ国』とはどういう作品なのでしょうか。
山崎賢人さんのプロフィールや、『二ノ国』原作など、気になる詳細をさっそくチェックです!
山崎賢人さんプロフィール
名前:山崎 賢人(やまざき けんと)※「崎」の正式表記は「立つ崎」
生年月日:1994年9月7日 (24歳 2019年現在)
出身地:東京都板橋区
職業:俳優
所属:スターダストプロモーション
テレビドラマ:
『35歳の高校生』
『デスノート』
『まれ』
『好きな人がいること』
『陸王』
『トドメの接吻』
『グッド・ドクター』
映画:
『L・DK』
『ヒロイン失格』
『orange』
『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』
趣味は音楽鑑賞、特技はサッカーという山崎賢人さん。
山崎賢人さんは中学3年生のとき、原宿竹下通りにある100均「DAISO」前でスカウトされて、芸能界に入りました。
山崎賢人さんは初め俳優としてではなく、モデルとして活動していました。
山崎賢人さんは雑誌『ピチレモン』でメンズモデルをしていて、『ピチレモン』で行われた女装企画では投票結果1位を獲得したこともあります。
その後、2010年にはドラマ『熱海の捜査官』で俳優デビューを果たした山崎賢人さん。
翌年の2011年、『管制塔』で映画初主演と、順調に俳優活動をスタートさせました。
その後は2016年、『ヒロイン失格』『orange』など、多数の話題作に出演した山崎賢人さんは、第39回日本アカデミー賞で新人俳優賞を受賞します。
山崎賢人さんはアメリカの映画サイト『TC Candler』が毎年選出している『最もハンサムな顔100人』2017年版に、81位でランクインしました!
山崎賢人さんは、顔がきれいなこともあって、俳優デビューした当初から、数々の漫画の実写化映画や主演のオファーが多く、「少女漫画の王子様」的な役柄ばかりでした。
最近では、違った役柄の仕事もくるようになり、ドラマ『陸王』での等身大の演技、『トドメの接吻』でクズ男のホストも演じ、さらに『グッド・ドクター』では自閉症スペクトラム障害・サヴァン症候群を抱える主人公など、演技の幅を広げる機会が増えてきました。
しかし相変わらず、漫画原作の実写化映画へのオファーは止まらず、2019年も『キングダム』実写化が話題になっています。
そんな中、山崎賢人さんがアニメ映画で声優に初挑戦することが話題になりました!
『ニノ国』とは?
山崎賢人さんが声優に初挑戦する作品は『二ノ国』というゲーム原作のアニメ映画です。
『二ノ国』は、知る人ぞ知る人気ゲームなのですが、知らない方は全くわからないと思いますので、『二ノ国』がどんなゲームなのか、紹介していきます。
『二ノ国』は、「レベルファイブ」という会社が制作したゲームです。
「レベルファイブ」といえば、もっとも有名なのは、『レイトン』シリーズ。
『レイトン教授』のシリーズは、かわいらしい絵柄と世界観、謎解きの面白さで人気の作品で、アニメ映画化もされています。
『二ノ国』はファンタジーRPGの人気ゲームで、5作品出ています。
最初の作品は『二ノ国 漆黒の魔導士』(にのくに しっこくのまどうし)。
2010年12月9日にニンテンドーDS用ゲームソフトから発売されました。
最初の『二ノ国』では、販売の装丁もかなり変わっていて、ゲームというよりは、まるでファンタジー世界の「魔道書」でも買うかのような雰囲気でした。
実際に、ソフトには「魔法指南書『マジックマスター』」という付属本があり、ゲームではこの本を参考に『ルーン』という紋章をDSのタッチペンで書き込むことで、ゲームを進められるという仕様。
『二ノ国』は、ニンテンドーのゲーム機としての新機能・タッチペン機能の特性を生かしたゲームでした。
当時の評判は意外にもあまり良くなく、他ゲームのテンポ感に慣れていたユーザーたちからは「面倒くさい」などの声が多かった作品でした。
実は当方でも買ったことがありましたが、大型電気店のゲーム階で「型落ち」「人気のない作品」などが安く売られているカゴに入っていて、気になったので手に取ってみた・・・という体験があります。
こんなに絵もキレイで内容も面白そうなのに!
と思い、買って帰ってプレイしてみたのですが、たしかに少し面倒くさい・・・と思いました(すいません)。
なにしろ、その付属の本を常に持ち歩いていないと、ゲームがプレイできないのです。
本にある模様と特性を、全て記憶してしまえば別ですが・・・。
電車の中で魔道書をひろげるわけにもいかないですしね(笑)。
初期の『二ノ国』は、家で時間のある時にゆっくりやるようなゲームで、手軽さとしてはイマイチでした。
レビューを見ても同じような感想が並んでいたので、トントンと進むゲームのテンポに慣れているユーザーにとっては、
ファンタジーの世界にどっぷり入り込んで、じっくりゲームする・・・というのは、慣れる前に「つまらない」と思われがちだったようです。
もちろん、そうでないユーザーもいるからこそ、『二ノ国 ホットロイトストーリーズ』『二ノ国 白き聖灰の女王』 『二ノ国 大冒険モンスターズ』『二ノ国Ⅱ レヴェナントキングダム』と、5作品も出ているのですが。
<『二ノ国』シリーズ概要まとめ >
①二ノ国 漆黒の魔導士(2010年12月9日 )/ニンテンドーDS
売上本数:57万5629本
6,994円(税込)。
②二ノ国 ホットロイトストーリーズ(2010年12月9日)/携帯電話向けiアプリ
ゲームポータルサイト・ROIDにおいて配信。
『ニノ国 漆黒の魔導士』の”プロローグ”であり、発売日と同日配信開始。
章ごとの課金:各章525円(税込)。
③二ノ国 白き聖灰の女王(2011年11月17日)/PlayStation 3
ストーリーは①二ノ国 漆黒の魔導士と同じ。
4,093円(税込)。
④二ノ国 大冒険モンスターズ(2012年5月10日)/ソーシャルゲーム
GREEより配信。スマートフォン・フィーチャーフォン。
声優には俳優の多部未華子、古田新太、長澤まさみ、大泉洋、八嶋智人、溝端淳平や、声優の山口勝平など、錚々たるメンバーが集結。
⑤二ノ国Ⅱ レヴェナントキングダム(2018年3月23日)/PlayStation 4、PC
声優には志田未来、西島秀俊、門脇麦、木村文乃、吉谷彩子や、ミュージカル俳優の山崎育三郎、吉田鋼太郎など、豪華俳優陣が集結。
通常版:8,000円
初回限定盤COMPLETE EDITION:10,000円
シーズンパス:2,000円
映画『ニノ国』脚本:レベルファイブ完全オリジナル!
映画『二ノ国』の製作スタッフは、ゲーム版と同様の布陣が固められていますので、ファンは安心して観られる映画となりそうです!
製作総指揮・原案・脚本には『二ノ国』制作会社「レベルファイブ」の日野晃博さんが務めています。
<日野晃博プロフィール>
名前:日野 晃博(ひの あきひろ)
生年月日:1968年7月20日 (50歳 2019年現在)
出身:福岡県大牟田
職業:ゲームクリエイター、脚本家
設立団体:レベルファイブ
書籍:レイトン教授と幻影の森、レイトン教授と怪人ゴッド
「システムソフト」「リバーヒルソフト」などに所属していた日野晃博さんは、自身で「レベルファイブ」を創業し、代表取締役社長を務めています。
日野晃博さんは、「レベルファイブ」で『妖怪ウォッチ』、『レイトン教授』シリーズ、『ダンボール戦機』、『妖怪ウォッチ』などを手掛ける、数々の人気作品の生みの親です。
他にもアニメーション作品の脚本などを手掛けることもあり、2011年~2012年放送の『機動戦士ガンダムAGE』では、ストーリー・シリーズ構成・脚本を担当しています。
今回の人気ゲーム『二ノ国』の映画化は、基本設定はそのままですが、キャラクターは一新され、映画版完全オリジナルストーリーになるそうです。
日野晃博さんは、会見で、実は映画化を『二ノ国』初期から構想していたと明かしました。
「10年前に『二ノ国』のゲーム化を発表したときから映画化を意識していた。映画を毎年作り続けるたび映画化の意義を考えているが、二ノ国は商業的なことを抜きにして作品として良いものが作れると思い、映画化に向けたプロジェクトを立ち上げ、この度映画となりました」
「映画化を常に意識し続けていた。ゲーム(原作)の世界観は活かしつつ、ストーリーはまったく違う新しいものになっています。クロスメディアの新しい形のアプローチになるんじゃないかと思います」
長期間の構想をへて、念願かなって映画化に至った『二ノ国』。
日野晃博さんは『二ノ国』映画化するにあたって、「世界配給を目指している」と発言しました。
「『二ノ国』は世界中の人が応援してくれているコンテンツです。ゲームはアメリカが舞台でしたが今回は現代の日本にし、日本の文化を伝えていきたい」
『二ノ国』の映画化は、原作者・日野晃博さんの力の入った作品の気配。
公開が楽しみです!
映画『ニノ国』監督:ジブリのアノ人!
『二ノ国』アニメ映画の監督を担当するのは、「スタジオジブリ」や「スタジオポノック」の百瀬義行さん。
<百瀬義行プロフィール>
名前:百瀬 義行(ももせ よしゆき)
別名義:百瀬 ヨシユキ(ももせ よしゆき)
生年月日:1953年11月29日(65歳 2019年現在)
出身:東京都
職業:アニメーター、演出家
作品:
『ホーホケキョ となりの山田くん』(演出)
『ギブリーズ episode2』(脚本・監督)
『ポータブル空港』(監督)
『space station No.9』(監督)
『空飛ぶ都市計画』(監督)
『ジュディ・ジェディ』(絵コンテ・監督)
かつてスタジオジブリに所属していた百瀬義行さん。
ジブリで長編映画の監督はしたことがないそうですが、短編作品の監督をしています。
また故・高畑勲監督作品では重要な役割を任されることが多く、1988年公開の『火垂るの墓』作画監督補、1999年の『ホーホケキョ となりの山田くん』演出を担当していました。
宮崎駿監督作品では原画担当が多い百瀬義行さんですが、『もののけ姫』ではCGを手掛けたりと、様々な仕事を経験されています。
ジブリ以外の作品もあります。
百瀬ヨシユキ×中田ヤスタカSF3部作をひとつの作品として映画にした『ジュディ・ジェディ』(2006年5月27日)は、押井守監督『立喰師列伝』と同時上映されました。
そんな百瀬義行さんは、ゲーム『二ノ国』のアニメやキャラクターデザインの監修をしています。
<担当内容>
『二ノ国 漆黒の魔導士(2010年)』:アニメーションパート監督
『二ノ国 白き聖灰の女王(2011年)』:アニメーションパート監督
『二ノ国II レヴァナントキングダム(2018年)』:キャラクターデザイン
映画『ニノ国』音楽担当:久石譲!
音楽には「スタジオジブリ」を始め、『二ノ国』ゲーム音楽も手掛けている久石譲さんが、映画『二ノ国』でも音楽を担当します。
<久石譲プロフィール>
名前:久石 譲(ひさいし じょう)
本名:藤澤 守(ふじさわ まもる)
生年月日:1950年12月6日 (68歳 2019年現在)
出身地:長野県中野市
職業:作曲家、編曲家、指揮者、ピアニスト
学歴:国立音楽大学
受賞歴:アニー賞 映画部門音楽賞
レーベル:ユニバーサル ミュージックジャパン/UNIVERSAL SIGMA
いわずと知れた、映画音楽の作曲で著名な久石譲さん。
スタジオジブリの宮崎駿監督作品では
『風の谷のナウシカ(1984年)』
『天空の城ラピュタ(1986年)』
『もののけ姫(1997年)』
『千と千尋の神隠し(2001年)』
『ハウルの動く城(2004年)』
など、ほとんどの作品を手掛けています。
実は『釣りバカ日誌2(1989年)』や『壬生義士伝(2003年)』『花戦さ(2017年)』など、アニメーション作品以外でも作曲を多数手掛ける久石譲さんの音楽は、非常に人気が高く、愛されています。
本名の「藤沢守」名義では、実は『はじめ人間ギャートルズ(1974年)』なども担当しているのです!
ゲーム『二ノ国』では、初期から音楽を担当している久石譲さん。
映画『二ノ国』バージョンの音楽も楽しみです。
映画『二ノ国』声優:山崎賢人さん以外は公募!?
2019年2月9日、映画『二ノ国』の製作発表会見が行われました。
そこで映画『二ノ国』の主人公・ユウ役を、俳優の山崎賢人さんが担当すると発表され、話題になりました。
山崎賢人さんを起用した理由について、小岩井宏悦プロデューサーはこうコメントしています。
「ユウは一ノ国の現世では車イスでナイーブ。二ノ国では大きなプレッシャーに当たり、苦悩したりと、演技の幅が広くなくてはいけないと思い、いま若手のNo.1と思う彼にどうしてもやってほしかった」
主人公・ユウのキャラクター像は、秀才だけれど身体に障害を抱える青年という難しい役どころ。
しかし、他の声優は発表されておらず、「キャスティングは進行中」とのことでした。
さらに「LINE LIVE」とコラボレーションし、「二ノ国」声優オーディションを開催すると発表されました!
男女それぞれの役はオーディションで公募されるということで、エントリーは2019年2月22日から開始予定だそうです。
興味のある方は参加してみてはいかがでしょうか。
映画『二ノ国』ストーリー・概要と山崎賢人さんコメント
タイトル:『二ノ国』
キャスト:ユウ(山﨑賢人)他
スタッフ
原作:レベルファイブ
製作総指揮・原案・脚本:日野晃博
監督:百瀬義行
音楽:久石譲
エグゼクティブプロデューサー:小岩井宏悦
配給:ワーナー・ブラザース映画
アニメーション制作:OLM
製作:映画「二ノ国」製作委員会
公開:2019年夏全国公開予定
あらすじ:
(日野晃博さんコメントより)
「大好きな人は別の人の恋人で、自分の恋はかなわないという状況の中、ある日、異世界に飛ばされて愛する人とそっくりな人がいた場合、自分はどういう選択をするのか? という話です」
現実と隣り合わせなのに全く違う“もう1つの世界”である“二ノ国”。
主人公の高校生・ユウ(山崎)は親友のハルとともに、幼なじみのコトナをめぐる事件をきっかけに、2つの世界を行き来することに―――。基本的な設定は原作ゲームを引き継いでいますが、原作との違いは「主人公の暮らす世界が現代」であるなど、キャラクターを一新。
映画の完全オリジナルストーリーとなっています。
<山崎賢人さんコメント>
「まさか声の仕事がいただけるとは思っておらず、声優さんにはいつも尊敬していて挑戦してみたかった。「二ノ国」の脚本を初めて読んだときは鳥肌が立ちました。これからワクワクしています。畏れ多くも初めての声の仕事でこの方々とご一緒できることはとても恵まれていると思うし、全力で応えていきたい。これから声を収録するので楽しみながら作っていきたい。面白くて本当に鳥肌モノで素晴らしい方と頑張って今年の夏に届けられるようにしたい。」
「すごい方々と世界に向けて作っていけることは想像していなかったので、現世の一ノ国から二ノ国のファンタジーの世界に行く気持ちで頑張りたい」
まとめ
山崎賢人さんが声優初挑戦するアニメ映画『二ノ国』について見てきました。
・山崎賢人さんは主人公・ユウの声優
・スタッフは原作ゲーム『二ノ国』と同じスタッフ
・声優は公募でオーディションが行われる
・公開は2019年夏の予定
映画化される『二ノ国』、楽しみですね!
今後の声優発表も待ち遠しいです!