妊娠中のカフェインは取りすぎたらダメ?1日の摂取量や影響は?

妊娠中のカフェインは取りすぎたらダメ?1日の摂取量や影響は?

 

「妊娠中のカフェインは控えた方がいい」というのは、よく聞きますね。

そうは言っても、食べ物や飲み物に含まれていますし、完全に取らないことなど、できるのでしょうか。

そもそも、カフェインは徹底的に排除しないとだめなのでしょうか。

 

今回は、「なぜ妊娠中にカフェインを取りすぎたらだめなのか」「取りすぎたらどうなるのか」など、カフェインの影響や、1日の摂取量などについてみていきます。

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妊娠中にカフェインを取りすぎたらどうなる?

「妊娠中にカフェインは控えた方がよい」と言われるのは、なぜなのでしょうか。

 

摂取したカフェインは、胎盤を通って赤ちゃんにも運ばれていきます。

そこで、懸念されるのは「赤ちゃんへの影響」です。

 

カフェインを取りすぎた場合、ママには「不眠」「頭痛」などの影響が考えられます。

 

また、赤ちゃんに対しては、以下のような影響が考えられます。

 ①低体重
 ②鉄分不足、貧血
 ③低酸素状態

 

カフェインの「血管を収縮させる作用」によって、母体から胎盤に送られる血液が減る可能性が指摘されています。

血液量が減る=酸素や栄養素が減る⇒「赤ちゃんが低酸素状態になる」と言われています。

 

また、お腹の中の赤ちゃんは、内臓などが未熟なため、胎盤を通して伝わってきたカフェインを、上手く分解・排出できません。

すると、赤ちゃんの身体の中にカフェインが溜まってゆき、発達障害を引き起こす可能性が指摘されています。

妊娠初期の場合、カフェインを取りすぎると、血管の収縮でお腹が張り、早産・流産につながる可能性も指摘されています。

 

カフェインが妊婦さんや赤ちゃんに与える影響は、はっきりわかっているというより、「可能性がある」というものにすぎません。

可能性があるだけ、とはいえ、これを聞いてしまうと、ちょっとこわいですよね。

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カフェイン摂取は妊娠後いつからやめるべき?

ママのためにも、赤ちゃんのためにも、カフェインはいつ頃から控えるべきなのでしょうか。

 

ママが摂取したカフェインは、胎盤を通して、お腹の中の赤ちゃんにも運ばれますが、赤ちゃんはカフェインをうまく分解できません。

ですから、妊娠が分かった時点で、カフェインを控えた方がいいといえます。

 

もっと気になるという方は、妊娠前から計画的に控えるのもいいでしょう。

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カフェインは1日どのくらいなら大丈夫?

そうはいっても、妊娠に気づくのが遅くなる場合もありますし、コーヒーやお茶が好きでやめられない!という方もいるでしょう。

では、妊娠中の1日のカフェイン摂取量は、どのくらいなのでしょうか。

 

WHO(世界保健機関)からでている基準では、妊娠中のカフェイン摂取量は、「1日300mg」程度なら大丈夫、といわれています。

 

もちろん個人差があるので、「300mgなら大丈夫!」と、全ての人に言い切れるわけではありません。

コーヒーであれば、1日1~2杯程度なら飲んでも大丈夫といわれています。(※基準にもよります)

 

カフェインは、コーヒーだけでなく、お茶やココア、チョコレート、ドリンク剤や風邪薬にも含まれていますので、注意が必要です。

 

ちなみに飲料のカフェインの目安はこんな感じ。

 コーヒー:1杯150mlあたり約60mg
 紅茶:1杯150mlあたり約45mg
 緑茶:1杯150mlあたり約7.5~34.5mg
 ココア:1杯150mlあたり約12~15mg

 

「カフェインは飲んだらダメなんだ!」と窮屈に我慢して、ストレスとなってしまうのはかえってよくありません。

「2杯まで」と決めて飲んだり、デカフェ(カフェインレスコーヒー)や穀物コーヒーなどを利用することをオススメします。

 

穀物コーヒーなら、栄養も取れるので、一石二鳥ですよ!

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妊娠中にオススメなカフェインレスの飲み物は?

コーヒーだけでなく、お茶にもチョコレートにも含有されているカフェイン。

何を飲んだらいいか、困ってしまいますよね。

 

そこで、カフェインレスでおいしい飲み物をご紹介します。

 

デカフェ(カフェインレスコーヒー)

 

黒豆茶
ルイボスティー
ハーブティー

 

穀物コーヒー:ビタミンやミネラルも取れる
 たんぽぽコーヒー
 玄米コーヒー
 黒豆コーヒー
 マヤナッツ ほか

 

※飲んではいけないハーブティー※

 レモングラス
 ローズマリー
 シナモン
 リコリス
 マテ
 ジャスミン
 ハトムギ ほか

子宮収縮作用があるので、飲んではいけないとされています。

 

また、赤ちゃんは未発達であり、肝臓の分解・解毒作用も弱いということから、オーガニックを選ぶとよりよいですね。

(※薬剤や農薬、添加物は、肝臓で解毒されるため、解毒できない赤ちゃんは、大人よりも体内に溜まりやすいため。)

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カフェインはワルモノか?

今回の話としては、余談になりますが、カフェインがワルモノか?というと、必ずしもそうではありません。

カフェイン含有の代表格・コーヒーなど、そもそも昔は薬として使われていたくらいです。

 

カフェインの主な作用として有名なのは、

・眠気覚まし(興奮作用)
・利尿作用

の2つかと思いますが、他にもこんな効果が。

 

脳・神経系
・自律神経の働きを高める
・集中力を高める
・記憶力、計算力の向上

 

身体系
・運動能力を向上させる
・疲労の抑制
・体脂肪の燃焼促進(交感神経の促進)

 

内臓系
・胃酸分泌促進作用
・血管拡張作用

 

運動能力の向上や疲労の軽減は、あまり知られていない、カフェインの効能ではないでしょうか。

また、海外ではカフェイン含有の飲料は「1日2杯まで」など、摂取制限を設けている国もあります。

カフェインがワルモノ、なのではなく、時と場合によって、薬のように使うのがいいのかもしれませんね。

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まとめ

いかがでしたか?

カフェインを全くとってはいけない!というわけではないことがわかりました。

ママも赤ちゃんも元気に過ごすためには、カフェインの摂取量を気にしつつも、ゆったり過ごせるよう、自分のペースや適量が掴めるといいですね!

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