アボカドのカロリーは糖質ダイエットで食べ過ぎに?スリム効果はあるか
美容の味方といえば、アボカドですが、そのカロリーが気になるところ。
さらに最近注目度の高い「糖質制限ダイエット」では、アボカドは食べても大丈夫なのでしょうか。
アボカドと糖質の関係
世の中には様々なダイエット方法があふれていますが、ここでは糖質を制限するダイエットを取り上げます。
糖質制限ダイエットは最近人気の高いダイエット法で、男女ともに実践する人が多いです。
やり方としては、甘味だけでなく、「炭水化物の摂取に制限をかける」というものになります。
糖質制限をすることで期待できるのは、余分な脂肪・水分の減量です。
炭水化物は分解されると糖になりますが、体の中で糖が余ると、脂肪として蓄えになってしまいます。
さらに炭水化物は水分も蓄えるので、余分な水分が体に蓄えられている場合もあります。
糖質制限ダイエットは、余分な脂肪や水分を蓄えないことで、減量につなげていくダイエット法です。
しかし、糖質制限ダイエットをするときに気になるのが、カロリー摂取と消化、食事の際の満足度です。
ご飯やパン、うどん、パスタなどが食べられないので、食事の際の満腹や満足との戦いになります。
こうした糖質制限ダイエットの悩みに、アボカドは有効なのでしょうか。
結論から言うと、糖質制限ダイエットにアボカドを取り入れるのは有効と言われます。
糖質制限ダイエットの際には、炭水化物以外のものは摂取しても大丈夫。
アボカドは炭水化物がほとんどなく、消化も良いですが脂質が豊富なため、食事の満足度が高くなります。
アボカドに炭水化物は含まれているものの、1個に1gなので、糖質制限ダイエットで食べても問題ありません。
また、糖質制限ダイエットで肝心なのは「低GI」という言葉。
最近よく聞く「GI値(ジーアイち)」とは、食後血糖値の上昇の値です。
食後には血糖値は上がるものですが、これが急激に上昇すると人間の体にはデメリットが多いと、注目度が高まっています。
「血糖値上昇は高血圧の人にしか関係ない」と思われがちですが、そんなことはありません。
ダイエットにもデメリットがあります。
まず、食欲の観点からダイエットにデメリットがあります。
血糖値が急激に上がると、体は急激に下げようとします。
この時に「空腹を感じる」ので、食事制限ダイエットには不利となります。
さらに炭水化物をたくさん取ると、インスリンがたくさん分泌されます。
すると余ったブドウ糖は「脂肪」に変換され、体内の蓄えとなってしまうのです。
つまり、「ダイエットの敵」というわけです。
さて、そこでアボカドのような「低GI食品」が重要になってきます。
低GI食品とは、血糖値の上昇が緩やかなものを指します。
ブドウ糖の摂取後、GI値が100上昇するとします。
・白米=84
・食パン=95
・低GI食品=55以下
・アボカド=27
食べても血糖値が急上昇しないアボカドは、脂質が豊富でも「脂肪を蓄えにくい食品」と言えます。
さらに、アボカドに含まれるビタミンには、「糖の代謝を促す」ものや「脂肪を分解」する働きがあります。
アボカドに含まれる「ビタミンB2」は脂肪分解の役目があります。
しかも疲労回復、特に激しい疲れを感じたときに良いといいます。
そして糖代謝をする「ビタミンB1」も含まれています。
体にとっては、糖質も大事なエネルギー源。
糖質をエネルギー化するのをスムーズにしてくれるのが、ビタミンB1の役目なのです。
すぐにエネルギーに変えることで、糖質が蓄積することを防ぎます。
しかも疲労回復、特に軽い疲れに良いといいます。
こうした数々のメリットから、アボカド糖質制限ダイエットには非常に向いていることになります。
脂質や他の栄養素は大丈夫なのか
しかし、気になるのはアボカドに豊富な脂質。
いくら「炭水化物を抜けば何を食べても大丈夫!」といっても、ダイエットしている身としては気になってしまいます。
確かに、アボカドは高カロリーな食品。
アボカドの栄養素はほとんどが脂質です。
ただ、アボカドの脂質は「良質」なのです。
アボカドの脂質は、植物・魚に多い「不飽和脂肪酸」です。
不飽和脂肪酸を摂るメリットは、悪玉コレステロールを減らすこと。
善玉コレステロールを減らすことなく、悪玉のみを減らしてくれるといいます。
さらに、アボカドに含まれる「オレイン酸」は、抗酸化作用が高いと期待の脂質です。
「抗酸化作用」とは、体内の「酸化」を防ぎます。
なぜ酸化が問題なのでしょうか。
女性や美容に興味のある方は、「シミやしわにつながる」といえばピンとくるかもしれませんが、「美容はどうでもいい」という方は、あまり興味がないかもしれません。
しかしこれは非常に重要です。
血液が酸化すれば、全身に酸化した血液が巡ることになります。
しまいには動脈硬化などの疾患へとつながります。
逆に、身体が酸化する要因を減らしていけば、身体の巡りも正常に働き、臓器の健康へとつながり、排出へとつながります。
アボカドに含まれる「オレイン酸」は、体の酸化を防ぐはたらきを持っています。
逆に糖質は、身体の「糖化」つまり「“サビ”を生み出す原因」となりやすい物質です。
つまり、糖質制限ダイエットのメリットには、身体の酸化を防ぐ要素が多いのです。
さらにアボカドには「ビタミンE」も含まれています。
ビタミンEも抗酸化作用があり、酸化ストレスから保護してくれると注目の成分です。
また、女性にうれしい栄養素として「葉酸」が含まれます。
葉酸とはビタミンB群で、赤ちゃんが細胞分裂をするときに非常に必要な栄養素です。
葉酸は女性だけが摂ればいいものではありません。
葉酸は赤血球の分裂に関係しているので、足りないと赤血球が増えないので、酸素が体へ運ばれないことになります。
こうしたことから、アボカド摂取は男性にもメリットがあります。
これだけのメリットはあるものの、脂質の摂りすぎや栄養の偏りは好ましくありません。
アボカドの摂取量は1日に半分~1個と言われます。
アボカドに「頼りきりになる」のではなく、食事にアボカドを「取り入れる」ことをおすすめします。